古民家再生

 

hitomachi_icon 長須旧公民館改修工事_11月14日竣工検査

11月14日(木)、長須旧公民館を紙漉き場へのリフォームする、改修工事の竣工検査を行いました。

長須旧公民館の外観です。

外部はほぼ手をいれていません。
一部、木製建具だった部分を壁で塞ぎ、壁付け換気扇をつけました。また、雨漏りしていたので、瓦を一部葺き替えました。

長須旧公民館の外観

公民館は長須神社の隣にあり、長須の集落を流れる矢田川が見降ろせます。
とてもいいところです。

神社の鳥居

奥にみえるのが矢田川です

もと、和室だった部屋を、紙漉き場にしました。
横長のステンレスシンク(1800×600)を2層設置しました。小さな紙であれば、一度に6人が漉けるサイズです。
紙を漉く際に、床に水をこぼすことから、床は畳を撤去し、畳の厚さ分、FRP防水仕上げにしました。
また、こぼれた水を排水でき、和紙の材料が流れ出るのを止めるため、ステンレスの排水口を設けました。

材料の楮や三椏を叩いたり、作業するための作業場は、床の仕上げをやり替え(長尺塩ビシート)、壁のビニルクロスを張り替えました。
また、作業台を作りました。作業台は、耐水性を考えてメラミンで仕上げました。作業台の下はワゴンが入るようにオープンにしています。

作業台にいろいろ物が乗ってて、すみません…

2階の24帖ある広間は、雨漏りがしていたので、雨漏りを止めるため、瓦を一部葺き替え、天井の下地および仕上げをやり替えました。
また、畳が傷んでいたため、新しい畳を入れました。

とても広いです。い草のよい香りがしました

この2階の広間は、長須や、紙漉き、射添紙について展示ができるギャラリーにできないかと考えています。
現在使われている公民館では、長須の写真の展示や、和紙の展示をしています。芋煮会の際に、これらの展示を、本多さんと福田さんが行ってくれました。これらも旧公民館の紙漉き場にもっていけるといいなと思いました。
また、長須のお家から、いくつか紙漉きの道具が見つかっているので、これらも展示できればよいなと思っています。

今までに作った和紙の展示です

長須の写真の展示です。竹やすだれを使って展示しています

限られた予算のなかで、できるだけの工事を行いました。
工事を請け負っていただいた北村工務店の北村さんには、大変お世話になりました。
ありがとうございました。

北村工務店の北村さんとパチリ

工事はほぼ完成したものの、予算に限りがあったため、まだまだ、手の入れがいのある建物です。
これから、本多さんを中心に、長須の方にも協力してもらい、紙漉き場らしい、しつらえができればよいなと思っています。

こば


 

hitomachi_icon 長須旧公民館改修工事_10月24日の打合せ

2013年10月24日、長須旧公民館改修工事の現場打合せを、現場監督さんと行いました。

前回の打合せの様子です。
2013年9月4日長須旧公民館改修工事、初打合せ

今回、現場に行くと、1階の「紙漉き場」に給排水管が施工されていました。

床下の給排水管

紙漉き場は、水をこぼすことになりそうなので、床はFRP防水をして、ステンレス製の排水桝(400×400)を設け、上にグレーチング蓋をかけることにしました。

1階の紙漉き場の隣の「広間」。ここでは、漉いた紙を乾かしたり、物を置いたりするスペースにする予定です。
床は板の間ですが、穴があいていたので、補修してもらいました。あくまで、作業場なのでつぎはぎで問題なしです。

補修した後です

また、「広間」には、かつて、隙間だらけの木製建具があったのですが、これは撤去して塞いでしまい、壁付け換気扇をつけることにしました。

内側からみたところ。ボードで塞いで換気扇のフードがついています。

外からみたところ。既存外壁にあわせて、波板を貼ってもらいました

2階は、雨漏りがしているので、瓦および下地を補修してもらいました。
天井も雨漏り部分を補修してもらいました。クロスで仕上げる予定です。

まだ、ボードで塞いだだけです。仕上げはこれからです。

また、2階の24帖の「広間」は、畳をやりかえることにしています。
古い畳は撤去。撤去すると、意外ときれいな板の間でした。このままでもいいかも?っと思いましたが、すでに畳は発注済みとのことで、畳を敷いてもらうことにしました。
この「広間」は、紙漉きを体験しにきた人の休憩スペース、および、ギャラリーにできればよいなと考えています。

2階はかなり広いです。

2階で、おそらく、昔の長須の公民館の写真を発見しました。
昔は茅葺きだったんですね。今は、長須には茅葺きの建物はありません。

茅葺きの小さな建物

その他、クロスや、床の長尺シート、作業台の仕上げなどをサンプルをみながから、本多さん、福田さんと一緒に選びました。

工事は、11月の半ばに完了の予定です。
また、工事の様子をお知らせしたいと思います。

こば


 

hitomachi_icon 長須旧公民館改修工事、初打ち合わせ

2013年9月4日(金)、長須の旧公民館で、工事業者さんとの初打ち合わせを行ないました。

長須の旧公民館は、改修工事を行い、和紙漉き場として生まれ変わる予定です。

これが長須の旧公民館です

公民館は、お宮さんの前にあり、現在は使われていません。

長須のお宮さん

工事期間は約1ヶ月間。
目標として、昔、長須で作られていた和紙、射添紙(いそうし)を復活させ、地域の文化を掘り起こし、和紙漉きを通じて、長須に元気を取り戻すことです。
最初の目標としては、地域の高校、村岡高校の生徒さんに長須に来てもらい、射添紙の紙すきを体験してもらうことを掲げています。
12月10日に、高校生が長須で紙すきをすることになっています。
長須に若い高校生が来ることだけでも、村が活気づきそうです。

これまでの期間、弊社では、旧公民館の実測、図面化をおこない、改修設計を行なってきました。
そして、入札の末、工事業者さんは、村岡長瀬の北村工務店さんに決まりました。

この日は、現場監督さんの北村さんと初めての打ち合わせを行ないました。
北村さんはベテランの監督さんです。オシャレなキャップを被っていらっしゃいました。なんだか憎めない人、素敵な監督さんです。

北村さんです。よろしくお願いします。

長須の区長さんにも打ち合わせに参加してもらいました。

現場で図面をみながら、監督さんと工事の内容を確認しました。
また、いただいていた見積書の内容についても相互に確認しました。
工事の内容としては、
・屋根の雨漏りの補修
・紙すき場への水槽設置、給排水工事。内装工事
・作業場の内装工事。作業台の設置
・2階広間の畳のやりかえ
などです。

12月10日には、村岡高校の高校生に紙すきをしてもらわなくてはならないので、それまでに工事を終わらせ、準備を整える予定です。

また、10月16日には、村岡高校の高校生に、紙すきを行なう前に、一度長須に来てもらい、長須元気村大作戦の取り組み、紙すきについてなど学んでもらう予定です。

こば


 

hitomachi_icon 丸味・長須 公民館改修設計打ち合わせ

9月9日〜10日、1泊2日で兵庫県香美町村岡の丸味と長須に行ってきました。

目的は大きく二つ。
一つは、丸味・長須とも、国の過疎集落等自立再生緊急対策事業の予算がついたため、それぞれ公民館を改修することになりました。

丸味は、現在、地元で採れる山菜などを使って、特産品開発に取り組んでいます。丸味では、その特産品の加工場として、今ある公民館を活用することに決め、保健所の許可がおりるよう、公民館の改修設計を行なっています。今回は、図面ができたため、区長さんを始めとする丸味の方に設計内容の説明に伺いました。丸味では、この図面をもって、17日に保健所へ打ち合わせに行く予定です。

一方、長須では、昔、射添紙という和紙が作られていた歴史があり、この和紙を復活させることに取り組んでいます。長須では、昔使われていた公民館を改修して、紙すき場として使えるよう改修設計を行なっています。こちらも、図面ができた為、区長さんに設計内容を説明しにお伺いしました。

もう一つの目的。2名の学生さんが、弊社のインターンとして、約2週間、地域おこし協力隊の福田さん、集落サポーターの本多さんとともに長須で生活し、集落サポートのお仕事をすることになり、2人を長須へ送り届け、丸味と長須の区長さんに紹介しました。
インターンの学生さんは、奈良女子大学の二石さんと、明石工業高等専門学校の岡田さんです。

神戸を出発して、お昼には村岡へ。
村岡のTAKU TAKUというカフェでお昼ご飯を食べました。なかなか素敵なお店で、お味もよかったです。

この日はエビマヨランチでした

デザートの黒ごまアイスがおいしかったです

丸味で設計打ち合わせをするため、公民館を訪れました。
たまたま、早くついたので、公民館の周りをみていると、たくさんの栃の身の殻が落ちていました。
中身をみつけました。

これが栃の実です。固いです。

もっと栃の身が落ちていないかなと探していると、自生のミョウガを見つけました。なかには花が咲いているものもありました。

これがミョウガの花。かわいらしいです

気が付けば、たくさんミョウガが採れていました。

ミョウガを摘んだのは初めてです

設計打ち合わせを終えると、丸味の区長さんが、村の畑で大根を育て、兵庫県の週末マルシェで販売したいとのことで、集落サポーターの本多さん、インターンの学生さん、私と4人で畑で大根の種まきをしました。

丸味は、人の数より牛の数が多いところ。但馬牛の郷です。
畑に向かう途中で牛さんとこんにちわ。

この子たちは子牛です。私に興味津々な様子

大根を撒くのは、初めてでした。土をちょっと掘って、種を2粒、ちょっと肥料をかけて、土をかける。
10月の末くらいには、大根が収穫できるとのことです。丸味の大根は、昨年いただきましたが、本当に大きくて、本当においしい!皮を剥かずに茹でるのがポイントだそうです。収穫が楽しみです。

種まきした畑です。翌日、足腰すごい筋肉痛でした…

そして、長須のオフィスに寄る前に、長須の区長さんにご挨拶させていただきました。すると、近くの川で採れた鮎をフライにしたものをいただきました。ありがとうございました。

鮎フライ。ホントにおいしかったです

長須のオフィスには、たくさん部屋があるので、学生さんたちもそこで生活してもらいます。
オフィスといっても、1軒家をお借りしているものです。なので、囲炉裏があったりします。
実は、丸味の区長さんから、但馬牛のお肉をいただいたので、しゃぶしゃぶにして、囲炉裏を囲んで食べました。ありがとうございました。

囲炉裏。鍋にちょっと色気がないですね…

初めていただいた丸味のお肉。最高です

翌日は、長須の旧公民館で設計打ち合わせを行い、その後、集落サポーターの本多さん、インターンの二石さん、岡田さんは稲刈りをお手伝いしました。

お揃いの帽子と鎌を準備していただきました

長須は稲刈りが始まったところ。稲刈りは本当に村の大切な仕事です。しばらくは、学生さんたちは稲刈りのお手伝いをすることになるかもしれません。

慣れるまでちょっと大変そうです

浅見さんと私は、ここで失礼して、神戸に帰りました。お土産に、道の駅の駅長さんから、鮎をいただきました。ありがとうございます。

きれいな鮎。塩焼きにしていただきました

丸味・長須とも、これから工事業者さんを決めて、改修工事に取りかかります。

インターンの学生さん、がんばってくださいね。

こば


 

hitomachi_icon 長須旧公民館_紙漉場への改修

兵庫県美方郡香美町長須。

昔から長須で行われていた、和紙づくり、紙漉復活に取り組んでいます。
昭和の中頃まで、「射添紙」が長須ではつくられていましたが、現在ではつくられなくなってしまいました。
少子高齢化、空き家が増加しつつある、長須の活性化のために、「射添紙」を復活に取り組んでいます。

紙を漉ける場所として、長須の旧公民館を改修することになりました。
おそらく昭和30年ごろの建物かと思われます。
もちろん図面はありません。

ということで、6月11日(火)に一日かけて、建物の実測を行いました。
浅見、小林、福田、本多の4人フル稼働です。
建物は2階建なので、1階班と2階班にわかれて実測しました。

実測図、スケッチです。

私のスケッチ。多分、私しか解読不能!

浅見さんのスケッチ。きれい

これをもとに、現況図をこれから作成します。
結構、大変なんですよね、図面おこすの…
でも、久しぶりに設計作業ができて、嬉しいです。

集落サポーターの本多さんがブログに載せてくれました。
紙漉きはじめました・1

こば


 

hitomachi_icon 観音堂の実測

我が社の浅見が、兵庫県さんからの委託を受け、兵庫県香美町美方郡小代区実山に集落元気アドバイザーとして派遣されています。

今日6月9日は、実山の山中にある「観音堂」が老朽化しているということで、これはなんとかしなくてはいけないという地元の方のご意見があり、まずは、現地を調査だ!ということで、地元の皆さんと、兵庫県の方と、我々とで現地調査に出向きました。

「山に登って観音堂を実測」とだけ聞かされていたので、「そんなに険しい山ではないだろう」と思いフツウにコンバースを履いていざ山に入って後悔…。険しかったデス。途中、何回も転びそうになりました…

途中までは軽トラックに乗って、ガタガタした道を移動しました。

荷台にゆられ、車で行けるところまで移動

車を降りて、40分くらい険しい山道を登りました。

ここはまだ楽に登れるところ

日頃の運動不足を痛感しながらも、懸命に山を登りようやく観音堂に到着しました。

シンプルできれいなプロポーションの建物でした。
黒く塗られているのは、雪から建物を守るためのコールタールをだそうです。

これが観音堂です

周囲は木々に囲まれています

主に栗材が使われており丁寧な仕事がされていました


観音堂の中。観音様がみえるでしょうか。

調査したところ、土台と床がかなり傷んでいました。
土台と床のやりかえが必要そうです。
土台の乗っている基礎を上げて、土台が傷まないようにする必要があります。
私たちは、とりあえず、建物の実測を行いました。

傷んでいる土台

土台と床をやり変えるには、まず、柱が土台にほぞで埋め込まれているため、上屋をジャッキアップする必要がありそうだという地元の大工さんの意見でした。

とても大きな材料や、工具を持って上がって来れるような道ではない為、まずは道を整備する必要がありそうです。
お金の問題もあり、どう修復するか?かなり難しそうです。
でも、村の大切な建物なので、なんとか修復に辿り着けるよう、これから地元の皆さんと考えていく必要がありそうです。
しかし、こんな山奥にどうやってこの建物を建てたのでしょうか?兵庫の三仏寺投入堂と呼びたいです。

こば

2010.06.09


 

hitomachi_icon 古民家再生のお手伝い

兵庫県佐用町にて、2009年の水害を受けた古民家改修のお仕事をさせていただいています。
このお宅が建設されたのは18世紀後半から19世紀前半だそうです。江戸時代ですね。つし2階に袖うだつを持ち、腰になまこ壁がまわされている立派なお家です。このお家も水害でかなりのダメージを受けました。私たちは、兵庫県からの依頼を受け、改修のアドバイスをさせていただいております。
改修案を見て、施主様が「ダイドコロが狭いのではないか」「どのくらいの食器棚が置けるか」などを気にしていらっしゃるので、今日は、ダイドコロの空間がイメージ出来るように、縮尺20分の1の模型を2種類作りました。

mokei_sakusei

模型をつくる人(わたしです)


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これは前回の打ち合わせ用に作った縮尺50分の1の模型です


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ダイドコロの縮尺20分の1の模型_その1


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ダイドコロの縮尺20分の1の模型_その2

図面で見るのとは違って、模型を作るとよりリアルに空間がイメージできます。やっぱり模型は作らなくちゃいけないなとつくづく思いました。

こば

2010.03.31