杉原紙研究所へ研修にいきました

8月17日(金)、弊社一同で、兵庫県多可郡多可町にある「杉原紙研究所」というところに行ってきました。

「杉原紙研究所」では1300年の歴史をもつ「杉原紙」という和紙を作っており、和紙の製産工程が見学でき、和紙の紙すき体験もできる施設です。多可町が運営しているそうです。
ホームページ→杉原紙研究所

なぜ、私たちがここへ行ったか。それは、兵庫県の小規模集落元気作戦でアドバイザーとして通っている、美方郡香美町村岡区の長須集落で、かつて(昭和40年前後だと思われます)「射添紙(いそうし)」という和紙がつくられていたという経緯があります。今では、「射添紙」を作る人がいなくなってしまいました。
同じく、兵庫県の小規模集落元気作戦でアドバイザーとして通っている、美方郡香美町村岡区の丸味集落や、小代区の猪之谷集落では、長須集落に和紙の原料となる「こうぞ」や「みつまた」を出荷していたことが、住民のみなさんのお話からわかってきました。3つの集落がつながったわけです!
そこで、なんとか、「射添紙(いそうし)」を復活できないだろうかと考えています。
まずは、和紙のことを知らなくてはいけないということで、「杉原紙研究所」に行って、勉強することにしました。

杉原紙研究所。道の駅の隣にあります

さっそく、紙すき体験から。

紙すきは、大きいサイズと小さなサイズ。色付き、色なしが選べます。
3人とも、もちろん、大きいサイズの色付きにしました。
木枠、ステンレスの網が貼られた道具を使って和紙を作ります。

おかあさんに指導してもらって紙すき中

原液を2、3回すくってから、色付けを行ないます。
これが色をつける材料。もみじも入れられます。

5色から選べます

これは社長の作品。

これは、つくえちゃんの作品。

これがわたしの作品。

紙すき体験はここまで。約1時間程度、温められた鉄板の上に、製作した和紙を貼って乾かしてもらいました。

これが和紙を貼付ける鉄板です。手で触れるくらいの温度

和紙ができるまで、みんな真剣に施設内を見学して歩きました。

これが和紙の原料。「こうぞ」です。

こうぞ。施設の目の前に生えてます

煮たこうぞについている、黒い皮を手作業でとっているところです。

きれいな和紙を作るための作業。手間がかかってます

こうぞをたたく機械。昔は手作業や、水車を使って行なっていたそうです。

機械だと20分ほどでたたけるそう

たたいたこうぞを、水とサナ(トロロアオイの根からとったのり)の中にいれてかき混ぜる機械です。

トロトロ〜

かなり和紙づくりについて学びました。
施設の方に、「射添紙」について知りませんか?と尋ねたところ、調べていただきました。
すると、本にでてましたよ!「射添紙」!

この本は購入して帰りました

ちょっとですが、「射添紙」について書いてありました。
この本によると「射添紙」については、文献があまりないそうです…うむ…

和紙についての文献等が展示された別の建物もあり、そこでも、和紙について学んできました。

和紙づくりはかなり大変そう…
でも、どうしてもやってみたいのです!

最後に、できあがった和紙です。

小林作。

引き続き、「射添紙」についての情報募集中です!
どうぞよろしくお願いします。

2012.08.17

こば

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