気仙沼_只越地区まちあるき

私たちは、兵庫県の東日本大震災に係るひょうごまちづくり専門家派遣制度により、月に1度、4日〜5日間、宮城県気仙沼市に、復興まちづくりのお手伝いに伺っています。

気仙沼市の唐桑半島にある、只越地区には、今まで11回訪れ、復興まちづくりのお手伝いをさせていただいてきました。

只越地区

只越地区においては、これまで、主に防災集団移転を進めることを中心に、防災集団移転についての情報提供、住民さんからの質問に対する回答、個別相談会、気仙沼市さんとのパイプ役等を行なってきました。
只越地区は、8月に防災集団移転促進事業の国土交通省の計画同意を受けることが決まりました。

これまで、防災集団移転を中心に住民さんとの話し合いを行なってきましたが、地区には、津波の被害を受けなかった方もおられ、これからは、只越地区の自治会全体でまちの将来について考えていこうということになりました。

その第一歩として、7月22日に、只越のみなさんと、只越地区を歩く、まちあるきワークショップを行ないました。

住民さんに3つの班にわかれていただき、それぞれの班で、住民さんのお話を書きとめるメモ係、写真係を決めて、まちあるき開始です。

まちあるきの様子

津波の被害がどのようなものであったか、また、只越地区の歴史や思い出に残っていることなどについて、みなさんにお話していただき、それを地図に書き込みながら1時間程、地区を歩きました。

「ここには鰹節工場があったんだよ」と教えていただき地図に書き込んでます

まちあるきをした後は、話し合いを行なう会場にて、まちあるきでお話していただいた津波の被害や、まちの歴史や思い出についてまとめたうえで、地区の将来に対する希望「こんなことがしたい」「こんなものが欲しい」という意見をだしてもらいました。

班ごとに、でてきた意見を発表しました

今回、8月25日に伺った際には、7月行なった、まちあるきのまとめをみなさんに配布し、みていただきました。

このように、まちあるきの結果をまとめました

まちあるきの結果をまとめながら、昔の写真が残っていれば、それを只越のアーカイブとしてまとめられるのではないかと思い、是非やりたいと思いました。
そこで、会合で、津波に流されてしまった写真も多いと思いますが、もし、昔の写真が残っていたら、是非みせてくださいとお願いしてきました。

次回の会合では、只越地区のまちの模型をつくっていきたいと考えています。
只越地区には、只越川が流れており、海に対する堤防とともに、河川の堤防も計画されています。その計画を反映した模型をつくり、みなさんとまちの将来について考えていきたいと思っています。

2012.08.30

こば

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