うだつ萌え 〜海野宿〜

わが社は、お盆休みをしっかり休みました。リーダーの私は前後の土日にお仕事があったので、実質8月9日から13日の平日のみがお休み。郷里の埼玉に帰ったついでに、伝建地区を1つだけ回ってきました。
海野宿は長野県東御市にある北国街道の宿場まち。割と重伝建の指定の古い宿場町には、町家が連続して残っていることが多いので期待大。さらに今回は「うだつ」の立派なのがあると知っていたので、さらにわくわく…。
ご存知ない方に簡単に説明しておくと「うだつ」というのは「卯建」「卯立」などと表記される建物の部分で、隣家との間の屋根の上あるいは軒下に飛び出ている壁状のものをいいます。屋根の上に出ているのを本うだつ、軒下に出ているのを袖うだつなどと言います。もともとは防火壁であったものと言われており、京都には平安時代には既に見られたものと聞きます。
これがその機能に加えて装飾の要素が強くなり、次第にオトナリさん同士で高さを競うようになります。甲斐性のあるご主人の家は立派で高いうだつを上げることができることから「うだつが上がる」「うだつの上がらない」などという言葉につながっていきます。
私は、何を隠そう「うだつ」マニア。うだつ王子を自称するうだつ好きなもので、うだつと聞くと出かけずにはいられません。

ということで海野宿の風景を一枚。
Unno_udatsu

なかなか立派なうだつです。

海野宿は、その筋ではかなり有名な宿場町ですが、ほとんど観光客もなく、静かで、とても落ち着いた町でした。
あまりお客が来ないのも問題ですが、あまりにも観光地っぽくなってくると、それはそれでなんだかちょっと落ち着かなかったりしますよね。そういう意味ではとてもよい町に見えました。

あさみ

2010.08.16

100以上のまちづくりに関わった専門家が 日本全国、どこにでも
お伺いします。

Top