平磯の家 | |
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所在地 | 神戸市垂水区 |
構造規模 | RC造マンションの1室 床面積約62m2 |
竣工 | 平成23年6月 |
施工者 | ベスト企画 |
築11年のマンションの5階の1室のリフォーム |
■クライアントの要望
クライアントはご夫婦とお子さん3人の5人家族。
一番上のお子さんがそろそろ中学生ということで、一番上のお子さんに個室を与えたいということからマンションのリフォームを思い立たれました。
リフォームをするとなると、いろいろ気になることが出てきます。屋内の結露がひどく、窓枠廻りがかなり傷んでおり、この結露問題を解決したいこと。また床のフローリング(遮音つき)に浮きが生じてきているのを解決したいこと。玄関と廊下が暗く、あまり印象がよくないこと。玄関廻りに圧倒的に収納が足りないこと。今まで納戸として使っていた場所を子供室とするために、大きな収納室が必要となることなど。たくさんの課題が浮かび上がりました。
■間取り
既存の間取りは、LD+K、和室、子供室、収納室、水回り、廊下、玄関という構成でした。
今回の改修では、ご予算に制約があったので、まず水回りに手をつけないことを決めます。ご夫婦が、玄関の狭さ・暗さを最も気にしていらしたので、玄関を広げ、外部の光が入る明るい玄関に改修しました。お子さんの個室を確保するため、収納として使っていた1室を子供室に変え、子供室を2室にしました。収納量を確保するため、和室の押入れを拡張しウォークインクローゼットに改修しています。
■改修の概要
・木のもつ雰囲気が好きだという奥さん。床仕上げはもともと遮音性能付きの複合フローリングでしたが、浮きが生じていました。遮音性能を落とさないよう、もともとあった複合フローリングの上から、無垢の桜フローリングを貼り、蜜蝋ワックスで仕上げました。また、リビングの壁を一部杉板貼りとすることで、木のあたたかい雰囲気をもたせました。
・屋内の結露が悩みということで、既存のサッシの内側に内窓を設けることで断熱性能を高め、結露防止の措置をはかりました。
・マンションでよくありがちな、狭くて開口部のない暗い玄関。間取りを少し変えることで玄関に開口部をもたせ、自然光の入る明るく広い玄関をつくりました。また、玄関には大容量の収納を設けました。
・収納室の間取りを変えて、一番上のお子さんの個室を設けました。お子さんの好きなかわいらしいピンクを壁の一部にアクセントとして塗装しています。
・もともと収納室になっていた部屋を、お子さんの個室に当てたことから、そこに入っていた収納物がしまえるように、和室の大きさを少し小さくして、和室の横にウォークインクローゼットを設けました。
・既存のプランでは廊下に面する居室の扉が開き戸になっており、廊下の動線を邪魔していました。開き戸を引き戸に変えることで、スムーズに廊下を通ることができるよう工夫しました。