まず、はじめに訪れたのは港の近くにある浜崎伝統的建造物群保存地区です。
浜崎は、城下町の形成にともなって開かれた港町で、近世は北前船の寄港地として廻船業と水産業で栄え、大正から昭和初期にはイリコなどの水産加工業や夏蜜柑等の積み出し港として栄えたそうです。江戸時代以来の街路、敷地割がよく残り、南北を走る本町筋を中心に江戸時代から昭和初期に建てられた町家が数多く残っています。
重伝建の指定は平成13年なので、指定から約10年が経っています。
詳しい地図を持たずに、感を頼りに歩いていると、出会いましたよ!
ぶらぶらまちを見ながら歩いていると、旧山中家住宅(浜崎町並み交流施設)にたどり着きました。
ここで、浜崎のマップを手に入れ、NPOでこのお宅にいらっしゃったお母さんに、建物の説明と、浜崎の見所を教えていただきました。旧山中家住宅は、京都の町家によく似ていて、細長い形状で、建物の真ん中にお庭があります。また、建物にはたくさんの引札が色鮮やかに残っていました。
そしてすぐ近くの旧村山船具店へ。
とても漆喰となまこ壁の美しい建物でした。
ここにも NPOのお母さんがいらして、建物を詳しく案内していただき、まちの中も案内して頂きました。
こういう、まちに対する愛の感じられる人がたくさんいる地区は、まちが生き生きとしています。
重伝建にもいろいろありますが、こんな素敵な人がいるまちは、とてもいい雰囲気を醸し出していると思います。
お母さんに案内していただいて、旧萩藩御船倉の中にいれてもらいました。
この、立派な船倉は、昔は4つあったそうです。3つは取壊されてしまったとのこと。残念です。
いつまでもお母さんに案内していただくわけにもいかないので、お別れして、まちをぶらぶら観察して歩きました。
建物ではないですが、かわいいマンホールを発見!
昭和を感じるバルコニー。好きです…
まちをクンクンしながら歩いていると、見たこともないお寺を発見!
浜崎のまちは、建築的にとても見所満載、そして元気なお母さんのいるまちで、とても好きになってしまいました。
2012.01.17
こば