先日、大阪の北浜で藤村龍至さんのレクチャーを受けてきました。
レクチャーのお題は
「ARCHITECT 2.0 Google的建築家像を目指して 批判的工学主義の可能性」
でした。
藤村さんから「超線形プロセス論」と「批判的工学主義」について説明していただきました。
私は、「超線形プロセス論」が面白いなと思い、興味深くお話を伺いました。
「超線形プロセス論」とは、例えば、第一案として建物の模型を作った場合、次に修正する事柄を1つだけ決めて2つ目の模型を作ります。その作業を無数に繰り返して1つの建物を設計するフィードバック型の設計方法論だそうです。
パワボで1つの建物ができるまでに作った、めっちゃたくさんの模型を見せてもらいました。
その効果として、藤村さんがおっしゃっていたのは下記のことです。
1.固有性をより正確に読み込むことができる
2.複雑性をより確実に構築することができる
3.スピード感がもてる
藤村さんは、学生にもこの方法論を使って教えているそうで、学生には
1.考えるな
2.想像するな
3.ふりかえるな
と言っているそうです。
卒業設計などで、途中で投げ出しちゃったり、破綻した建物をつくっちゃう学生なんかも、この方法を使うと最終型までたどり着けるそうです。
確かに、1つだけ課題を自分で見つけてそれをなおす。その繰り返しで建物ができちゃうなら、誰にでも簡単に建物の設計ができそうな気がしてきます。設計の方法として、とても分かりやすいんですよね。藤村さんが学生から人気があるのもわかるような気がしました。
私なんか、考えちゃうし、想像しちゃうし、ふりかえっちゃいます。でもそんな自分が好きだったりもしちゃいます。「超線形プロセス論」、試してみようかなあ…(無理っぽいけど)
こば
2010.04.19