先日、伊丹十三記念館に行ってきました。
伊丹十三記念館は松山にあります。
設計は中村好文さんです。
中村好文さんの作品を実際に見るのはこれが初めてでした。
大通りから少し入ったところに、黒くてシンプルな外観の建物が建っていました。外からはちょっと閉じた感じを受けました。
建物の中に一歩足を踏み入れてみると、小さいながらも内に開かれた、緑の美しい中庭に目を奪われました。
中庭の回廊の軒の高さは高過ぎもせず、低すぎもせず、丁度いい高さでなんだかほっとします。ヒューマンスケールというやつでしょうか。
入館料を払って、パンフレットをもらい、館内の見学の仕方についてレクチャーを受けました。
ここでまた、このパンフレットにやられました…
開いてみると…
さらに開いてみると…
素敵です、このパンフレット。
館内の展示も工夫が凝らされていてとても面白かったです。
例えば、引き出しを開けてみるとその中に展示がされていたり、文字では書き表せないのですが、長い布に伊丹さんのスケッチが沢山かかれているものを手押し車でくるくるまわして見れたり。かといって、「やり過ぎ」な感じを受けないのは、シンプルで考え抜かれた展示デザインだからだと思いました。
私は伊丹十三ファン「イタミスト」ではなかったのですが、伊丹さんの味のあるスケッチや、多岐に渡る仕事を見て、多彩な才能を持つおもしろい人だったのだなあと感心しました。(かなり影響を受けて、今月は「伊丹マンスリー」と勝手に称して伊丹十三さんのDVDを見ています)
展示を堪能したあとは、cafeで美しい中庭を見ながらお茶とお菓子を楽しみました。建物をイメージしてつくられたチョコレートケーキが美味しかったです。(写真を残さなかったのが残念…)
なかなか、中村好文さんの実作にふれられる機会はないと思いますので(住宅のなかは見れませんよね)、松山に行かれる際には是非ご覧になってください。
こば
2010.05.14