M様邸のリフォームの解体現場から、立派な南洋材の敷居がでてきました。
これをなにかに使いたい…
工事には入っていなかった「表札」が作れないだろうかと、心の片隅で思ってきました。
もう少しで竣工を迎えます。是非、竣工のお祝いに喜んで頂けるものがつくりたい。
そこで、表札のデザインを考えてみました。
ただ、名前が並ぶだけでは面白くないなあと思ってデザインしているうちに、「これ、ちょっと加工が大変かなあ」と思うものができあがってしまいました。できるんかなこれ…と思いながら、監督さんに相談しました。加工ができそうなところをいろいろ当たっていただいたようですが、「ちょっと無理」と言われてしまいました…やっぱりダメか…
でも、これがつくりたい!自分たちでやるしかない!ということで、道具をコーナンに買いに走り、社長と二人で表札づくりを行いました。(なんとかの匠にあこがれているわけではありません。ここは強調!)
これが材料&施工道具です。
材料は南洋材 長さ39センチ×高さ10センチ
道具は、ハンドルーター(電動彫刻機)、厚紙(型紙用)、ハケ、ペンキ(白)、ニス等です。
まず、イラストレーターでデザインしたものを厚紙に出力し、型紙をおこし、型紙の文字および柄の部分をカッターで切り抜きました。切り抜いた型紙で、材料の木材に転写していきます。
転写を終え、文字の部分をルーターで削っていきます。
どの「刃」がいいのか試行錯誤しながらの作業。材料はこれだけなので一発勝負!緊張します。
わたしはびびりなので手が出せず、社長がゴリゴリ進めてくれました。
試行錯誤を重ねつつ、このように文字が彫れました。
文字の部分を無事に彫り終え、4人が微笑んでいる絵、ニコちゃんを彫りにかかりました。
彫り上がった部分を、白のペンキで塗装しました。
もちろん、ニコちゃんも塗装。
下書きの線を消しゴムで消します。
ペンキが乾いたところで、フィニッシュにウレタン塗装をしました
1日乾燥を待って、もう一度ウレタン塗装塗りをしました。
先日施主さまに見て頂き、どうやらよろこんでいただけたようです!
がんばったかいがありました。
とてもうれしいです。
成せば成る!
こば
2011.03.01