弊社に6月から新入社員がやってきました。
もう8月も半ばになっちゃいました…が、改めてご紹介させていただきます。
新入社員の福田楓さん。20歳、女性。あだ名は「つくえちゃん」。
小林が、兵庫県の小規模集落元気作戦でアドバイザーとして派遣されている、兵庫県美方郡香美町村岡区の「長須」という集落があります。このHPでも何度かご紹介させていただいているかと思います。
長須集落は、世帯数24世帯、人口は70人(平成22年度10月時点)で、高齢化率が40%という、少子高齢化が進み、独居の高齢者も多い集落です。
人口が減少し、高齢化率が高くなっている長須の集落をすこしでも元気にするために、長須の人が主役になり、何ができるかを、平成23年の8月から、月に1度、みんなで話し合ってきました。ちょうど一年経ったところですね。
お忙しいなか、話し合いに参加していただける人がいる一方、お仕事や学校で忙しい若い世代、中間層の世代の方にたくさん会合に参加してもらえないのが実情です。たぶん、会合にでたくてもでれない人もいるのではないかと思っています。(そう思いたい…)
将来を担う、若い世代や中間層の世代の人に、長須の集落の将来をじっくりと考えてもらいたい…でも、現実は難しい…
そこで、村のことだけを考えて、村の為に働ける若者が一人でもいれば、村がいい方向に変わるのではないかと考えました。
そこで、田舎の暮らしを全く知らない都会の若者に、その集落の空き家に住んでもらい、その集落の為に働いてもらう「集落サポーター」を募集しました。
この「集落サポーター」に応募してくれ、この人ならがんばってくれるのではないかと私たちに思わせてくれたのが、つくえちゃんです。
私たちが当初、「集落サポーター」に期待していたことは、下記のようなことです。
・地域ワークショップの企画・運営
・支援地域内の全戸訪問による住民意識調査、地域課題の把握
・村カフェの運営による地域内コミュニケーションサポート
・ブログ利用による集落活動・都会への支援要請・イベント告知などの情報発信
・集落内の旧聞・古い写真を収集、アーカイブ化し、地域内コミュニケーションのためのツールをつくる
・今はもう作られなくなった、長須で作られていた和紙、「射添紙(いそうし)」の復活を目指す
これらをどこまで実現できるかわかりませんが、できる限りのことはつくえちゃんにがんばってもらい、私たちもしっかり彼女をサポートしていきたいと考えています。
つくえちゃんが、長須に住み始めたのは7月。約1ヶ月が経ちました。
長須の人にも、顔を覚えてもらい、愛犬のキューちゃんを連れて散歩にでれば、声をかけてもらい、畑で採れた野菜をもらったり、花火に連れて行ってもらったりと、とても親切にしてもらっているようです。
つくえちゃんは、お寺の草刈りや、集落の草刈りにも参加しています。草刈りの為に、助っ人を都会から呼んできました。
つくえちゃんの活動は、このHPの「長須つくえ日記」にブログ形式でアップしていく予定です。(まだ書けてないようですが…)
時々、「長須つくえ日記」をみていただけるとうれしく思います。どうぞよろしくお願いします。
それから、最後に、私たちの大きな目標として、昔、長須で作られていて、今はもう作られなくなってしまった「射添紙(いそうし)」の復活を掲げています。
今、少しずつですが、情報を集めているところです。
近々、社員全員で和紙漉き体験に行って、勉強してくる予定にしています。
もし、「射添紙」について、少しでも知っているという方がいらっしゃいましたら、是非、弊社までご連絡いただければと思います。どうぞよろしくお願いします。
2012.08.15
こば