長須紙漉き小屋、ついにオープンしました!

12月10日(火)、兵庫県香美町村岡区、長須の紙漉き小屋がついにオープンしました!

オープン当日、村岡高校の生徒さん13名を迎えて、紙漉き体験をしてもらいました。

とにかく、今年の長須の紙漉き復活プロジェクトの目標は、村岡高校の紙漉き体験の成功させること、を目指して取り組んできました。
なので、今年一年の集大成ということになります。
集落サポーターの本多さん、地域おこし協力隊の福田さんには、特にこの日の為に、準備に準備を重ねてもらいました。

当日は、あいにくの雨。長須はとても寒かったです。
お昼頃に紙漉き小屋に到着すると、本多さんががんばって準備を進めてくれていました。

本多さんお手製のウェルカムボードです

秋にインターンシップで長須を訪れた、二石さんが、見学に来てくれました。
二石さんを生徒さんに見立てて、紙漉きをしてもらいました。

これなら生徒さんもできそう!手応えあり!

ちなみに、この竹でできた馬鍬は、本多さんが長須の竹を使って、自分で作成したものです。よくできています。本多さん、エライ!

馬鍬は水槽の中をじゃばじゃば混ぜる道具です。

紙漉き体験の為の木枠は、福田さんが準備してくれました。福田さんのお父さんは職人さん。金物は一切使用していない、ヒノキの枠のきれいな仕上がりにうっとり。福田さん、おとうさま、ありがとうございました!

組子でできています。かっこいい!

紙漉きに使う、「ねり(のり)」も、長須のみなさんに育てていただいた、トロロアオイの根を使いました。
本多さんによると、化学ねりと違って、すごくねばりがあるとのことでした。

水を足すと何度も使える、トロロアオイの根

バタバタと準備をしていると、長須のみなさんが様子を見に来てくれました。足を運んでいただいて嬉しい限りです。

「昔もこんな道具を使っていた」と長須のお父さん

また、長須の蔵から、昔の和紙が見つかったとのこと。丈夫な和紙です。

長須の和紙、射添紙(いそうし)

14時頃に、村岡高校の学生さん、先生方が、長須紙漉き小屋(旧長須公民館)に到着。

紙漉き小屋の作業場で、紙漉きの方法について、本多さんからレクチャーしたあと、紙漉き場にて、実際に紙漉きをしてもらいました。

本多さん指導のもと、紙漉き体験
トロロアオイに興味津々の生徒さん

紙漉き小屋で紙漉きを体験してもらった後、公民館に移動。そこで、今まで本多さん、福田さんが作った和紙や、長須に残っていた簀、長須の写真の展示を生徒さんたちに見てもらいました。

村岡高校の生徒さんに感想を聞いたところ、ずっと紙漉き体験を楽しみにしていたので、今日は紙漉きができて嬉しかったという感想をいただきました。
嬉しい気持ちと、ホッとした気持ちになりました。

区長さんをはじめ、村のかたにも大変お世話になりました。ありがとうございました。
本多さん、福田さんも、この日の為に本当にがんばってくれたので、紙漉きがうまくいって、胸をなでおろしたことと思います。本当にありがとうございました、お疲れ様でした。

長須の和紙、射添紙復活プロジェクト、なかなかよいスタートが切れました。
そう、あくまでスタートしたばかりなのです。
これから、長須のかたと、村岡高校のみなさんと、私たちと一緒になって、このプロジェクトを盛り上げていかなくてはなりません。
これから、やりたいこともたくさんできてきました。楮を実際に、長須の畑で育てる。できた和紙を使って、ランプシェードを作るなど、野望はたくさん!
この場を借りて、また、本多さん、福田さんのブログ等を通じて、活動をみなさんにお知らせしていきたいと思っています。

みなさん、是非、この長須の和紙、射添紙復活プロジェクトを応援してください。よろしくお願いします。

こば

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