学校統合とまちづくり

兵庫区のA地区のまちづくり会合に出席してきました。地域の小学校が統廃合によってなくなるのですが、その跡地をどう活用するのかという話合いのためにアドバイザーとして派遣されています。

地域にとって小学校・中学校っていうのは、地域のオトナたちが通っていたということが多く、地域内の多くの人の「思い」の詰まった大切な場所です。

たいがいの場合「それを簡単になくすわけにはいかない」という住民の皆さんの感情から話が始まるのですが、そもそも児童・生徒が少なくなってきたから統廃合が行われているわけで、敷地も建物も今まで通りの形で遺すことは難しい。

行政も最近はお金がないので、保有財産があれば売ってお金にしたいという気持ちがあります(少なくともそう考えるのが仕事という部署があります)確かに売ればお金になるわけで、お金になれば、自治体全体の住民の皆さんのためにそのお金を使うことができます。それを悪いとは言い切れない。

なので、行政に対して「遺して下さい」とお願いするだけの形では、やれ「耐震性はどうやって担保するんだ?」とか「維持管理費は誰が出すのか?」「電気代は?水道代は?」と、畳み掛けるように言われて押し切られ、土地は売却されて、最後はマンションか高齢者福祉施設が建設される…ということになってしまう。

そんなことになるのが「とても悪いこと」だとは思わないけど、でも、一方で地域の皆さんの「思い」の詰まった場所と建物を、ただただお金のためになくすことの意味と損失については、地域の皆さんできちんと議論を尽くしておくべきだと思うのです。

「もしどうしても残したいなら、行政に「残してね」というだけじゃたぶん上手くいかない」と、「地域で買い取るという作戦だってあるよ?」と、そんな話を交えながら、地域の将来像について考える会合をしてきました。

これから皆さんと、地域の将来像を描く作業を通じて、学校の跡地問題について一緒に考えていきたいと思っています。

会議のあとは新年会。いつも楽しい会合になるのが、この地域の楽しいところなのです♪

100以上のまちづくりに関わった専門家が 日本全国、どこにでも
お伺いします。

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