上立杭地区ポケットパークづくり第3弾

篠山市今田町上立杭。この地域に関わりはじめてから、何年になるのでしょう。
前の職場で景観形成地区指定調査を担当させてもらって以来のお付き合いになります。
今調べたら景観調査が2005年11月ですから、もう8年以上のお付き合いになります。景観形成地区指定を受けるための議論を数年続けて、その後、県のアドバイザー派遣制度などを使って、まちあるき写真展やら、景観まちづくり計画の策定をお付き合いさせていただきました。その景観まちづくり計画でうたっていたのが、地域内散策道の設定と、その経路上のポケットパークの整備でした。この計画にそって、これまで地域住民の皆さんの自力建設で、2つのポケットパークを作って来ました。わが社はポケットパークの計画づくりのお手伝いと、施工のお手伝いをさせていただきました。

陶の郷バス停前ポケットパーク(2012年)
住吉神社前ポケットパーク(2013年)

わが社としては、ここ2年ぐらいは(県のアドバイザー派遣も切れてしまったので)私達を自治会さんから直接雇っていただいて、2月に1度くらい通いながら、里づくり協議会の設立や土地利用のルールづくりや、里づくり計画の策定のお手伝いをさせていただいています。

今年度は、地域の中央を走る県道の曲線部分をまっすぐにする整備がされた関係で、県道わきにいわゆる「へた地」が発生しました。そこで里づくり計画と並行して、この部分を(県の県民まちなみ緑化事業を使って)ポケットパークにするというプロジェクトも動かしてきました。

丹波立杭は、丹波焼という焼き物の郷として知られており、地域の自治会メンバーに陶芸作家さんがたくさんいらっしゃるのが特徴です。これまでも陶芸作家さんたちの協力のもと、陶板や陶製の灯籠・ピンコロ石などを製作し、ポケットパークに活用してきました。

ポケットパーク第3弾の計画もほぼ定まり、今日は、住民の皆さんが、境界ブロックとして使用するピンコロ石を陶器でつくる作業を行ってきたというわけです。



これが作業風景。若い作家さん達も積極的に参加してくれています。

ここですごいのは、このピンコロを作るための道具です。名前を「あっとスライス」というのですが(笑)
説明よりも見てもらった方が早いので、動画を撮影いたしました。これを見てみて下さい。

なかなか面白いでしょ?
今日はこれを半日で360個ほど製作しました。

これから、これを焼くために各窯元さんに持ち帰ってもらうのですが、まず、割れないように中身をくりぬいて乾燥させます。そのあと灰や藁を使って表情をつけて、各窯元さんの窯で焼いていただきます。それぞれの作家さんの個性が出て、なかなか魅力的なピンコロができあがることでしょう。

ふだんはまちづくりの話しかしない地域の皆さんと、世間話をしながらの作業も楽しいし、窯元さんどうしも、意外とヨソの工房で作業をすることは少なく、道具の使い方など焼き物に関する工夫について教え合ったりする様子も見られて、なかなか楽しい半日となりました。

ポケットパークの施工は来月2月20日。
もし参加されたいというキトクな方がいらしたら、弊社まで遠慮なくご連絡下さいませ♪

100以上のまちづくりに関わった専門家が 日本全国、どこにでも
お伺いします。

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