年末年始がなぜかドタバタで、年末のご挨拶も、新年のご挨拶も、年賀状も後回しになってましたが、たくさんの皆さんから年賀のご挨拶をいただき「このままではイカン」と重い腰を上げた次第です。毎度毎度エンジンがかかるのが遅くてお恥ずかしい…
さて。
2016年は実に多くの場所で「話合い」「会議」「ワークショップ」「シンポジウム」などのお手伝いをしてきました。
いつの間にやら、わが社には、地域や組織の「話合い」や「会議」の膨大な経験と、これを上手に進めるための膨大な知恵が蓄積されてきています。そして、こうした経験や知見を得られたのは、ひとえに皆さんがわが社に機会を与えて下さったからだと痛感するとともに、この経験や知見をできるだけ社会の皆さんに還元していくことが、わが社の使命ではないかと思うにいたりました。
例えば地域づくりの観点からいえば、地域住民の皆さんが主体的に、できれば誰の手も借りずに、話合いを通じ、地域の総意として、自らの地域の将来像を描けること。またそして、その将来像に向けて、より有効な努力ができるようになることこそが、先の見えない現代社会において、重要なことではないかと思うのです。
そのためには、地域の皆さんが、もっと地域にコミットできるような環境をつくることが大切です。そしてまた、地域の皆さんが、もっともっと「地域における話合い」が上手にならないといけない。さらには、もっともっと「地域の将来を考える」ための技術を身に着けなければならないのではないかと考えています。
しかし残念ながら、管見によれば、地域の皆さんや会社組織の皆さんは、一様に「話合い」が上手ではありません。ですから、皆さんが、少しでも話合いが上手になれるように、皆さんからいただいたたくさんの経験をもとに、話合いの技術をお伝えしていくことが重要なのではないかと考えるに至りました。
多くの皆さんが、もっともっと「話合い」が上手になり、地域や組織をよりよくするための議論を上手にできるように。そして、そうした地道な活動が、社会全体をよりよい方向に動かせるように。そんな社会をめざして、わが社はこれからも、皆さんのお手伝いを続けていきたいと考えています。
本年は、この決意をベースに、もう少し会社としての体力を向上させ、より多くの皆さんに、この経験と知見をお伝えできるような社内の体制をつくっていきたいと思っています。
相も変わらず、不器用なことになるかも知れませんが、皆さん、どうかこれからもご指導・ご協力くださいませ。
2017年 1月
合同会社 人・まち・住まい研究所
代表社員 浅見雅之