0304 福崎町自治会ワークショップ

3/4 兵庫県神崎郡福崎町

福崎町さんのご依頼により自治会ワークショップ。

福崎町では、自律的で自立的な地域活動を推進する目的で、地域の自治会の活動助成をする「自律(立)のまちづくり交付金事業」を行なっており、この事業は1期3年が終わり、2期目に入り、トータルでは4年目を迎えています。

この交付金は、持続的な地域運営のために使ってもらおうというのが町のねらい。通常の自治会活動は普通にやってもらい、自律・自立的な地域運営を目指す活動については町で支援しようというもの。しかし、当初はなかなかこの目標が地域の皆さんに理解されず、お祭りなどの通常の自治会運営にお金が使われることも多かったようです。

事業も2期目に入り、ここらでもう一度地域と役場の役割分担を見直し、各自治会に交付金をより有効に使っていただくためのマインドセットを手に入れていただきたいというのが役場のお考えでした。

そこで、こちらからは、地域の自立がなぜ求められているのか?役場と地域の関係はいかにあるべきか?を皆さんで考えましょうという「ミニレクチャー×ワークショップ」をご提案し、企画・運営を担当させていただきました。

地域の自立をいかにデザインしていくかを皆さんに考えていただく2時間半。なかなか刺激的なワークショップになりました。

印象的だったのは「私達の地域は、都会とは違って、地域のみなさんの献身的な努力により地域の草刈りや清掃、お祭りの運営が成り立っているのだから、ことさらに自立と言われなくても…そんなことはできているんだ!」とおっしゃった方のご発言。

まさにそうですよね。都会には消防団もないし、ボランタリーな活動によって地域を支える仕組みは失われつつあるように見えます。しかし、田舎では自治会加入率はほぼ100%だし、地域の運営は上手にできているように見えます。

ただ、これから地域の人口が減っていき、もしかしたら役場の力も小さくなる中で、役場と地域の関係や、地域運営の担い手をどうしていくかを考えることは、無駄ではない、むしろ重要なこと。

私としては、社会が大きく変化していく時代を迎えるためのマインドセットを、もっとより多くの人たちに身につけていただきたいと思っています。

最後には、これから私達の地域はこんなことをしていきます宣言。

どの地域でも、若い人たちの地域活動への参加が少なくなっていることを問題に思っており、地域のつながりをどうしたらもっと強固なものにできるかという点で悩んでいます。

ここを上手に解決するのは相当難しい問題が残っていそうですが、地域運営を考えるこうした会合にお父さんしか出てきていない現状からなんとかできるといいなあと心から思います。

「息子や娘が帰って来れる地域にしたい」と宣言された地区があって、なるほどそれが本質かもしれない。と強く思いました。

あ、あと、ホールがめっちゃいいホールでした。エルデホール。音楽用ホールなのだけど、照明やプロジェクター、音響がバッチリで、声もよく通るし、ワークショップにもすごくよいホールなのではないかと。オススメです!

100以上のまちづくりに関わった専門家が 日本全国、どこにでも
お伺いします。

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