村カフェ「うだつ」レポート_6月28日

私たちは、兵庫県の地域再生大作戦の「小規模集落元気作戦」という事業のお手伝いをしております。担当集落の一つである、養父市大屋町の「筏(いかだ)」集落に月に1回通って地域の住民さんと会合を開いています。

小規模集落元気作戦というのは、兵庫県内の「限界集落の少し手前」の集落にお邪魔して、村の元気をなんとか維持していこうという事業なのですが、既に何度かこのサイトでもご紹介しているように、筏はなかなか元気な村です。

┌■これまでご紹介した筏での活動
│村カフェ「うだつ」
https://hitomachi.biz/wp/?p=871
│いかだげんきかい「田植え会」
https://hitomachi.biz/wp/?p=1480

夜の会合は「小規模集落元気作戦の会合」と呼ぶのも堅苦しいので「いかだげんきかい」という名前を決めて、村の資源を洗い出し、課題や魅力を明らかにした上で、今後、村の元気を維持していくための活動をどうしていこうか、という話し合いを続けています。話し合いだけだと煮詰まっちゃうので、交流田植え会なんかをやったりしているのは上記のご報告通り。

さて、せっかく夜の会合にお伺いしているので、私たちは、少し早めに村に入って、地元の方の家のガレージをお借りして「村カフェ」をやることにしています。「村カフェ」は、夜の会合に出るのはしんどい地域内のおばあちゃんや、奥さん、子供さんたちにも出てきてもらって楽しく会話をしてもらおうというプロジェクトです。

お役所には「地域内コミュニケーションチャンネルの再構築を目指してます」なんて言ってます(笑。まあ、実際にはおしゃべり場です。実は、わが社ではこの「村カフェ」をどこででもできるような準備ができています。

村カフェのセット(軽自動車のハッチバックに納まります)

このセットの中身はというと、グラス15コ/カップアンドソーサー12脚/カセットコンロと電気湯沸し/コーヒーのドリッパーとサーバ/クーラーボックス/砂糖やおやつ/缶ビールとおつまみなどなど…。
「カフェ」なんだから、という私たちのこだわりにより、ホットコーヒーだけはペーパードリップでちゃんと淹れております。またカップとグラスはちゃんとしたものを使いたいということで(100均のヤツですが)ちゃんとしたカップを使っています。

ホワイトボードの看板(これもカフェセットの一部)
iPhoneとスピーカー(これもセットの一部)

「カフェ」なんだから音楽はいるでしょ?という私たちのこだわり。

村のあちこちに模造紙のポスターを出して開店
暑いので、午後3時過ぎまでは全くお客さんがありません(笑
ポツポツとお客さんが登場。村の昔話や、最近村で起きたことなど、いろんな話で盛上がります
学校が終わった小学生がやってきました

「あんたはどこの子だ?お父さんの名前は?」「○○です」
「わからんな…おじいちゃんの名前は?」「△△です」
「あー。△△ちゃんのところの孫だったか…。△△ちゃんは元気か?」
というような会話が行われております。

近所の小学校の廃校に入った醸造会社の人たちが仕事帰りに寄ってくれます

このころになるとビールの売上が急上昇。私たちは「ビールが足りない!」とアタフタアタフタ…。「うちらの集落でもこんな場所があるといいなあ…」なんて聞くとちょっとうれしくなります。「そちらの集落でもやりましょうか?(笑」なーんて気分。

テーブルには模造紙を広げていて、いつでも誰でもつぶやいていいことにしていますが、誰も書かないので私たちが、みんなの話をメモメモ…。これだけでもなかなかの財産になります。

この日のお客さんは総勢17人(集落の人口の約1割弱)でした。
わが社的には、カフェ営業ではちっとも収益が上がりませんが、こんな活動を毎月1回を1年続けていたら、だんだんお客さんも増えてきたような気がします。少しでも村内コミュニケーションの場所として役に立てばいいなあ…。と考えているのです。

セットはあるので、いつでもどこでも出張カフェできます。
まちカフェ、村カフェのご用命はぜひわが社まで!

(あさみ)

2011.06.30

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