年末を迎えました。
正直なところ、私たちの日常において、昨日に引き続いて今日がやってくることと、今日にひき続いて明日がやってくることの間に大きな違いはありません。そういう意味では、日が替わるということそのものは、昨晩も今晩も全く同じなはずですよね。そして、私たちは、会社設立以来、淡々と毎日が過ぎていくという実感を積み重ね続けてこの年末を迎えています。
でも、なぜか、年が変わるというのは恐ろしいもので、なんとなくその日付変更には、いつもとは違った意味を見出してしまいます。私たちはどうやら「区切る」ことを通じてモノゴトを整理したり、思い切ったりする生き物のようです。
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さて、思い返せば、会社設立から始まったこの1年。
建築設計の業務でいえば、会社設立当時、一つだけあったお仕事である「元町映画館」の設計は、いろいろと苦労はしたものの、夏になんとか竣工を迎えることができました。その後は、ポツポツといくつかの住宅のリフォームの設計依頼をいただき、そのうちの1つは既に現場が始まっています。そして、年末になって、ありがたくも養父市内の地区集会所の設計をいただきました。そんなわけで、冬休み返上でこうして働いているという状況です。
まちづくりコンサルタント業務でいうと、ひょんなことからつながりのできた東灘区内のマンション・自治会の皆さんを但馬にお連れして、田植えや稲刈りをする企画をやらせていただきました。営業的には全く不採算なこの企画がもとになり、中山間の集落支援や、マンションコミュニティ形成の業務に一定の評価をいただけるようになりました。そして、こうしたことが縁で、「田舎の商店街」という未知の世界の活性化のお仕事も始まったり…と、ドタバタ続きな1年になりました。
実は、これらのお仕事のほとんどは、年度末が納期です。そういう意味でも、年末は本当に大した区切りではない筈なんですが、やはりそこは年末。それなりの感慨をもってあと数時間の今年を過ごすことになりそうです。なんといっても区切る生き物ですからね。
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さて、少しは年末らしいことをしようと、私と小林さんとで、今年の写真1枚を選ぶことにしました。(1枚だって言ってるのに2枚出す人がいますが…)
私からは、昨年末に始めて、今年いろいろに発展した「村カフェ」の写真を。そして、小林さんからは、法律やら工事費やら自力施工やらに苦しみながらもできあがった「元町映画館」の写真を2枚。皆さんにお見せして、年末のご挨拶にかえさせていただこうと思います。
忘れないうちにお伝えしておきますが、年始は4日から営業を開始します。お急ぎの方はご遠慮なくあさみの携帯までどうぞ。
どうかよろしくお願いいたします。
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かけ出しの私たちが、なんとか(経済的にも体力的にも)倒れることもなくこの1年を過ごせたのは、ひとえに私たちをとりまく大勢の皆さんが、生温かい温かい目で私たちを見守ってくださり、陰日向にご支援を下さったおかげだと思っています。いやホントにそう思います。
今日は、1年を振り返りながら、いかに多くの皆さんに助けられ、激励をいただいたことか…なんてことを考えてます。そのことを思うと、なんだかすごくありがたく温かい気持ちになります。
本年は、本当にありがとうございました。
みなさま、よいお年をお迎えくださいますよう。
(あさみ)
※真面目な話に小ネタをはさんでたら、どうもウケが悪いので訂正しました。
2010.12.31