小佐を考える会「おさごはんの会」

兵庫県養父市の小佐地区で、兵庫県の「ふるさと自立計画促進モデル事業」のアドバイザーとしてお仕事をさせていただいています。
「ふるさと自立計画促進モデル事業」は、多自然地域における住民の暮らしを豊かなものとするために、地域の資源を発掘し、創意工夫で活用することによって、自立を図り、活力を維持することが大切であり、ふるさとづくりについて自ら考え、自ら行動しようとする地域住民の計画づくりを支援する事業です。地域の合意形成や自立計画策定のために、私たちがアドバイザーとして派遣されています。
「小佐を考える会」として、地域の合意形成、自立計画策定の為に、今まで9回の会合を行ってきました。小佐地区の将来についてのアンケートや、小佐のいいところ・悪いところをあげてもらったり、小佐の資源リストなどを作ってきました。これらをもとに今後、小佐はどのような活動をしていくべきかという計画を策定しました。

話し合いのなかで1つあがってきたのが特産品の開発です。小佐にはたくさんの農作物や、自生の食べ物があります。また、あまり世間では知られていない小佐の料理があります。
これらを、2ヶ月に1度程度、レシピを考え、参加したい人が集まってお料理を教え合って作り、試食会をしようということになりました。この会合を「おさごはんの会」と呼ぶことに決めました。
「おさごはんの会」を続けて、実際販売できそうなものができないか、また、レシビが溜まってきたら「おさごはん」という本にして出版することも考えています。

さて、2月17日に始めての「おさごはんの会」が開かれました。
10時からお料理を始めようということだったのですが、すでにお母さんたちは9時ごろから準備をされていたそうです!やる気がみなぎっています!

定刻より前に、ちゃくちゃくと準備が進んでいました

お母さん達は、誰が役割をふるわけでもないのですが、人手の足りないところに、ささっとまわり作業はどんどん進んでいきました。

お母さんたちの機動力は抜群!

この日の献立は下記のものでした。
・ゆずごはん
・山椒ごはん
・粕汁
・お漬け物
・昆布と雑魚の甘辛炊き
・紫いものあん入り餅
・みかんのかき餅

おいしそうな「おさごはん」

ゆずごはんには、ゆずの皮と絞り汁、その他の具材をいれて炊き上げていました。ゆずのかおりがキツくなく、マイルドなよい香りで、とても美味しかったです。
また、山椒ごはんは、山椒がぴりっと効いていてこれまた美味。
粕汁も優しいお味。粕汁のだしをとった、昆布と雑魚をつかって、お母さん達が即興でつくった、昆布と雑魚の甘辛炊きも、だしがらからつくったとは思えない美味しさ!

みんなで紫いものお餅をまるめているところ

作業中にも笑顔があふれます

みんな楽しそうに作業していました

残りの、紫いものあん入り餅と、みかんのかき餅です

紫いものあん入り餅

紫いものあん入り餅は、ほのかにお芋の味がます。甘さ控えめ。とても美味しかったです。

みかんのかき餅。雨樋にお餅を詰めています

みかんのかきもちは、このように雨樋にお餅を詰めて、数日間おき、切り分けて油で揚げて食べるそうです。

試食には、男性陣や、小さなお子さん、若い方、役所の方など様々な方がお見えになり、30名以上の方が、「おさごはん」に舌鼓を打ちました!

第1回目の「おさごはんの会」は大成功だったのではないでしょうか?今後も、2ヶ月に1度程度、このような素晴らしい会が続くことを願っています。

2011.03.11

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